準備ガイド

2025.05.12

結婚式や大切なパーティーを企画する際、最も頭を悩ませることのひとつが、『ゲストリスト作成』です。
誰を呼ぶか、誰を呼ばないか…それによっては会場の雰囲気や費用、人間関係など、結婚式全体に影響する大きな部分にもなってきます。結婚式は自分たちの大好きな人たちに囲まれて祝福されたいものなのですね。会場に入る人数上限や両家の意向だったり、新郎側・新婦側のゲスト人数のバランスなどをよく考慮することが重要なポイントになってきます。また、お世話になった方々や、これからお世話になる方々に対してのお披露目の場ともなりますので最も考慮すべき点ともいえます。
この記事では、ゲストリスト作りにおける基本的な考え方や、招待すべき人・控えるべき人の線引きの仕方、トラブルを避けるコツなどを紹介します。

ゲストリストの作成が重要な理由

まず、ゲストリストがなぜそれほど重要なのかを理解しておくことが大切です。
結婚式の予算や会場選び、料理や引き出物の数、席次表の作成など、ほとんどの準備はゲストの人数と構成によって左右されます。たとえば、100人規模の式と50人規模の式では必要な費用も、選べる会場も大きく異なります。
また、ゲストの顔ぶれによって式の雰囲気も変わります。友人中心のカジュアルな式にするのか、親戚や職場関係を重視したフォーマルな式にするのかによって、演出やドレスコード、会話の内容も変化します。つまり、ゲストリストは単なる名簿ではなく、結婚式そのものの方向性を定める重要な指針となるのです。

最初に全体像を明確にする

結婚式を計画する際、まず初めに決めるべきなのが『どんな式にしたいか』というビジョンです。ゲストの数や構成は、そのビジョンによって大きく左右されます。
アットホームな少人数婚を望むなら、親族と親しい友人だけを招待するのが自然です。
盛大な披露宴を目指すなら、職場関係や友人関係を幅広く招待する必要があります。
この段階で、会場の規模、予算、1人当たりの費用、両家の意向なども考慮しながら、招待人数の上限を大まかに設定することが大切です。

ゲストリスト作成の最大のポイント4選!

まず、ゲストリスト作りはできるだけ早い段階で始めることが大切です。招待人数が決まらなければ、会場の規模や予算、演出内容などを具体的に決めることができません。特に人気の式場やシーズンを狙う場合、招待人数の目安を持っていないと予約自体が困難になることもありますので注意しましょう。ゲストリスト作成のポイントとなる項目をいくつかご紹介します。

1.ゲスト選びは会場選びよりも先に!

結婚式に招待するゲスト選びは会場選びよりも先にリストアップすることが重要です。結婚式の会場を先に選ぶと、会場に入りきれない人数になってしまった…という事態が発生することも考え得るので、後々大変なことにならないよう、パートナーともよく話し合いおおまかな人数を上げたうえでの会場選びをすることをおすすめします。また、予算がオーバーになってしまうような人数は控えるようにしましょう。

2.カテゴリ分けしてピックアップする!

ゲストリストは思いつくままに選出するのではなく、カテゴリ分けして洗い出すことをおすすめします。たとえば、①仕事②親族③友人などのようにカテゴリを分けてリストアップするとピックアップしやすくなります。
仕事は職場の上司や同僚、友人にはお世話になった方や親友など、優先順位を決めてリストアップしてください。また、親族の場合は両家でどこまで呼ぶかを相談するようにしましょう。両家のバランスを考えながらパートナーと相談してみてくださいね。

3.パートナーとの話し合いが重要!

ゲストリストを作成する上において、パートナーとの話し合いがとても重要になってきます。少人数の結婚式がいいのか、それとも賑やかな結婚式がいいのか…など、ふたりの理想の結婚式を実現させるためにも、必ずパートナーとすり合わせながら調整してください。また、結婚式は二人のためのものですが、両家の意見を聞くこともとても大切なことです。両家のバランスを調整しながら決めていきましょう。
理想の結婚式をイメージして招待したい方を洗い出し、優先順位を付けていくと決めやすくなりますよ。

4.担当プランナーに相談を!

迷ったらすぐに担当プランナーに相談をすることが解決のポイントになります。予算や会場のことなど、全てを考慮して担当プランナーがきっと新郎新婦おふたりの力添えになってくれます。『迷ったらプランナーに!』を合言葉に、おふたりの理想の結婚式を実現させてくださいね。

誰を呼ぶべき?呼ばないべき?判断の基準

呼ぶ・呼ばないの線引きは、人間関係に関わるだけに非常に難しい問題です。感情論にならないためにも、一定の基準を設けるのが有効です。招待を見送る判断のポイントをご紹介します。

呼ぶべき人の特徴

・現在進行形で親しくしている
・人生の節目を一緒に祝いたいと思える存在
・お互いに信頼関係がある
・相手も自分を大切にしてくれている

呼ばない方がいい人の特徴

・数年間連絡を取っていない
・呼ばなければならない理由が「義理」だけ
・会えば気まずさを感じる相手
・過去にトラブルがあった相手
あくまで「本当に自分がその人とその時間を共有したいかどうか」を軸に判断しましょう。

「呼ばない」ことの罪悪感との向き合い方

誰かを招待しない決断をしたとき、少なからず罪悪感を抱くかもしれません。特に過去に呼ばれた相手や、親からの推薦でリストに入っている人を外すのは心苦しいものです。
しかし、全ての人に満足してもらうのは不可能ですし、無理に関係を保とうとしてストレスを感じてしまうのは本末転倒です。

解決のヒント!

・「今回は規模を抑えている」「身内中心で行う」と正直に伝える
・式後に写真を共有したり、別の形で感謝を伝える
・呼ばなかった理由を一々説明しない勇気も必要
招待できなかった方にも必ず『感謝の気持ち』・『結婚の報告』を忘れずに伝えましょう。
招待しない方には、手紙やメールなどのメッセージに、招待できない旨の理由を付け加えて報告するのがベストです。相手を思いやり、感謝の気持ちを伝えるようにしてくださいね。

キャンセルや欠席も想定しておく

招待した方がみなさん参列できるとは限りません。
また、招待人数は「出席してくれる予定」の人数で最終確定するのが基本ですが、実際には直前のキャンセルも起こりえます。
・目安として、全体の5~10%程度は欠席になると考えておくと安心です。
・遠方のゲスト、高齢の親族、小さな子ども連れの人は、体調や都合で来られなくなることも。
リスト作成の時点で「欠席の可能性がある人」と「必ず来てくれそうな人」を分けて記録しておくと、後の調整がスムーズになります。

両家のバランスに配慮を!

結婚式の場合、両家のゲスト人数に差が出過ぎないように注意することが必要です。一方が多すぎたり、少なすぎたりすると、相手側の家族に違和感を与えてしまう可能性もありますのでよく考慮して両家のバランスをとりましょう。

対策として

・先に「何人まで」と各自に割り振る
・リストを共有して重複や偏りを調整する
・柔軟に話し合い、どちらかに合わせることも必要

SNS時代の配慮も忘れずに!

ゲストリストの内容がSNSなどを通じて漏れる時代です。「あの人が呼ばれて、私は呼ばれていない」と気づかれるリスクもあります。誰もが情報を発信できる今だからこそ、ゲスト選びにはより慎重さが求められます。

配慮のポイント

・招待した人にも「SNSへの投稿は配慮を」とお願いする
・招待しなかった人へのフォローアップも検討する
・トラブルを未然に防ぐためにも“意図的に招待していない”ことは伝えずに済ませる

迷った時の『最終チェックリスト』

以下のチェックリストにいくつ当てはまるかで、最終的な判断の材料にしてみてください。

□ 最後に会ったのは1年以内
□ 相手からも何かと気にかけてもらっている
□ 相手が来てくれたら素直にうれしいと感じる
□ 呼ばなかったら後悔しそう
□ 他の招待客とも自然に溶け込みそう

逆に、1つも当てはまらなければ、呼ばない選択もアリかもしれません。
また、『以前結婚式に招待してもらった友人がいるが疎遠になっている』や『招待したい方が子連れだから』…など、招待するのに迷った時は、あくまでも出欠は相手の方の判断に任せる…というもの判断材料のひとつです。

まとめ

ゲストリスト作成は、単なる作業ではなく『人生の節目を誰と共有するか』という大切な決断です。呼ぶことも、呼ばないことも、すべてはあなたとパートナーが心地よい時間を過ごすための選択です。周囲の意見に振り回されず、後悔のない決断ができるよう、自分たちらしい価値観を大切にしましょう。