2025.05.23
結婚式を挙げるとなると、まず気になるのが「費用」です。
夢を形にしたい気持ちと、現実的な予算。このバランスが難しい。
この記事では、結婚式費用の平均相場や内訳をわかりやすく解説します。
「何に、どれくらいかかるのか?」がひと目でわかる内容です。
全国平均はいくら?結婚式の費用相場
結婚式にかかる平均費用は、約300万~350万円が一般的です。
これは、ゲスト60~70人規模の披露宴を前提とした数字。
ただし、人数や会場、演出の内容によって変動します。
少人数での式なら100万円以下で収まることもあります。
逆に、演出にこだわると400万円以上になることも珍しくありません。
では、その費用はどのように内訳されているのでしょうか?
結婚式費用の内訳と平均金額
ここからは、主要な費用項目をひとつずつ解説していきます。
それぞれの相場とポイントを押さえましょう。
1. 会場費(会場使用料・控室代など)
平均:約30万円〜50万円
式場を借りるだけで、ある程度の費用がかかります。
新郎新婦の控室やゲストの待合室も含まれることが多いです。
場所によって金額差が大きいので、比較は必須です。
2. 料理・飲み物
平均:約100万円〜150万円
ゲスト1人あたりの料理単価は1万5,000円前後が相場。
飲み物を含めると、さらに費用が上乗せされます。
料理はゲスト満足度に直結する部分なので、手を抜けません。
3. 衣装代(新郎新婦)
平均:約30万円〜50万円
新婦のウエディングドレスはレンタルでも10万〜30万円。
タキシードも含めると、セットで40万円ほどになることが多いです。
複数の衣装を用意すると、さらに費用は増えます。
4. 装花・ブーケ・会場装飾
平均:約15万円〜30万円
テーブル装花や会場内の装飾には、意外と費用がかかります。
ブーケは1~2万円ほどが一般的です。
花の種類やボリュームで、印象が大きく変わります。
5. 写真・ビデオ撮影
平均:約10万円〜25万円
プロカメラマンによる記録撮影やスナップ写真。
ビデオ撮影を依頼する場合は追加料金が発生します。
一生に一度の記録なので、ここも妥協は禁物です。
6. 演出(音響・照明・映像)
平均:約10万円〜20万円
入場演出、プロフィールムービーなどの演出費用。
最近はドローン撮影や3D映像なども登場しています。
派手にすればするほど、当然費用はかさみます。
7. 引き出物・プチギフト
平均:約20万円〜30万円
ゲストへのお礼として用意する品物です。
1人あたり3,000~5,000円が相場。
遠方ゲストには宅配に切り替えるケースも増えています。
8. 招待状・席次表・ペーパーアイテム
平均:約5万円〜10万円
ペーパーアイテムは手作りで費用を抑えることも可能です。
ただし、手間と時間がかかるので要検討。
最近はWeb招待状の活用も増えています。
9. 美容・着付け
平均:約5万円〜10万円
ヘアメイクや着付け代も忘れてはいけません。
リハーサルやお色直しがあると、費用は上がります。
メイクの仕上がりで印象が大きく変わるので重要です。
10. その他(司会者・交通費・宿泊費など)
平均:約5万円〜15万円
意外と見落としがちなのが、細かい諸費用です。
司会者への依頼料、遠方ゲストの宿泊費などが含まれます。
予算に余裕を持たせておきたい項目です。
地域で変わる?結婚式費用のエリア差
結婚式費用には、地域による違いもあります。
都市部と地方では、会場費や人件費に差が出やすいためです。
たとえば、東京都内の式場は1人あたりの単価が高め。
同じ内容でも、地方の方が総費用を抑えやすい傾向があります。
地域別の傾向(概算)
- 首都圏・関西圏:平均350万〜400万円前後
- 中部・東海地方:平均300万〜350万円前後
- 地方都市や郊外:平均250万〜300万円前後
地方に親族が多い場合は、あえて地元開催を検討するのも一案。
交通費や宿泊費を含めても、トータルコストが下がるケースがあります。
季節・曜日でも変わる結婚式費用
結婚式は「いつ挙げるか」でも費用が変わります。
人気シーズンや大安など、需要の高い日程は価格も上がりがちです。
高い時期(ハイシーズン)
- 春(3〜5月)
- 秋(9〜11月)
- 大安・友引などの縁起の良い日
これらの時期は早めの予約が必須。
費用もやや高めに設定されていることが多いです。
安い時期・日程(オフシーズン)
- 夏(7〜8月)や冬(1〜2月)
- 仏滅・平日・ナイトウェディング
気候や日取りにこだわりがなければ、こうした日程を選ぶと割安です。
「仏滅プラン」などの割引キャンペーンを活用するのも賢い方法です。
式以外にもお金がかかる?見落としやすい費用
結婚にまつわる費用は、式や披露宴だけではありません。
次のような関連費用も、あらかじめ把握しておきましょう。
1. 結納・両家顔合わせ
略式の場合でも、食事代や記念品代がかかります。
平均は5万〜10万円ほど。
2. 婚約指輪・結婚指輪
婚約指輪の平均は30万円前後、結婚指輪はペアで20万円前後が目安です。
3. 新婚旅行(ハネムーン)
国内なら20万〜40万円、海外なら50万円以上が相場。
オフシーズンやパッケージツアーを使うと費用を抑えやすくなります。
4. 新生活の準備
家具・家電の購入費、引越し代などで50万円〜100万円かかるケースもあります。
これらを含めると、結婚にかかる総費用は500万〜600万円になることも。
無理のない資金計画を立てることがとても大切です。
自己負担はいくら?ご祝儀とのバランス
ゲストのご祝儀を加味すれば、実際の自己負担は抑えられます。
ご祝儀の全国平均は、1人あたり約3万円。
たとえば、70人のゲストなら210万円前後が見込めます。
仮に費用が350万円だった場合、自己負担は140万円程度です。
この金額を目安に、計画を立てるのが現実的です。
費用が発生するタイミングと結婚式準備の流れ
結婚式費用を把握するうえで大切なのが、「いつ、どれくらい支払うのか」というスケジュール感です。ここからは、一般的な準備の流れと、費用の支払いタイミングを整理してみましょう。
1. 式場探し・予約(挙式の約10〜12ヶ月前)
まずは式場選び。気になる会場のブライダルフェアに参加し、プランや見積もりを比較しましょう。
気に入った会場が見つかれば、仮予約や本予約に進みます。
このタイミングで発生するのが「申込金(予約金)」です。
相場は5万〜20万円ほど。キャンセル時は返金不可の場合もあるため、慎重に判断しましょう。
2. 打ち合わせスタート(約6〜8ヶ月前)
式場が決まると、担当プランナーとの打ち合わせが始まります。
料理、装花、衣装、演出などを具体的に決めていきますが、内容が決まるたびに見積もりは変動します。
この時期は費用の「中間見積もり」が出る時期。
最初の見積もりより高くなるケースが多いため、予算と内容のすり合わせが大切です。
3. 最終決定・お支払い(約1ヶ月前〜当日)
式の1〜2ヶ月前になると、すべての内容が決定します。ここで「最終見積もり」が出て、式場によっては一部〜全額を支払います。
支払いタイミングは式場によって異なりますが、
- 前払い(挙式1週間〜1ヶ月前)
- 当日払い
- 後払い(式後1週間〜10日以内)
のいずれかが一般的です。
特に前払いが必要な場合は、ご祝儀が入る前の支払いになるため、事前に準備が必要です。
4. 結婚式当日〜後日
当日は基本的に新郎新婦は支払いに関わらず、楽しむことに集中できます。
ただし、後払い方式の場合は、式後すぐに振り込みなどの手続きが必要です。
支払いタイミングを把握し、安心して準備しましょう!
費用の支払いスケジュールを事前に把握しておくと、安心して準備が進められます。
「ご祝儀をあてにできるかどうか」も、支払い方式によって変わるため重要なポイントです。
また、親からの援助やブライダルローンの活用を検討する際も、タイミングを考慮しておくと計画的に進められます。
節約ポイントと注意点
結婚式費用は「メリハリ」が大切です。
すべてを豪華にすると、予算が跳ね上がります。
ポイントは以下の通りです。
- 手作りできる部分は工夫する
招待状や席札、ムービーなどはDIYも可能です。 - 必要のない演出は削る
「やること」が目的になっていないか、見直しましょう。 - 持ち込み料に注意する
外部業者を使うと、持ち込み料が発生する場合があります。 - 早めの予約で割引を狙う
式場によっては「早割」や「仏滅割引」などもあります。
「どこにお金をかけるか」を夫婦で話し合いましょう。
優先順位を明確にすると、後悔のない式になります。
迷ったときは?検討に役立つチェックリスト
最後に、結婚式の費用を考えるうえで役立つチェックリストを紹介します。
準備前に考えるべき10のこと
- 希望のゲスト数は?
- 式場のエリアは?都心 or 地方?
- 予算の上限は?
- ご祝儀の見込み額は?
- 演出にどこまでこだわる?
- 自作できる部分はある?
- 家族・親の意見も反映する?
- 仏滅や平日も選択肢に入れる?
- 結婚式以外の費用も考慮する?
- 結婚式の「目的」を言語化できている?
夫婦で価値観を共有しながら、答えを導き出すことが何よりも大切です。
まとめ|理想と現実のバランスが大切
結婚式は一生に一度の大イベントです。
ですが、予算の上限は現実的に見極める必要があります。
大切なのは「誰と、どんな時間を過ごしたいか」。
その軸を持てば、自然とお金の使い方も見えてきます。
結婚式費用に「正解」はありません。
大切なのは、ふたりが納得できる選択をすることです。
「安くても心に残る式」もあれば、
「費用をかけて感動を演出する式」もあります。
どちらも素晴らしい結婚式です。
無理なく、でも妥協しすぎない。
そんなバランスを意識して準備を進めてください。